ロシア正教聖歌の楽譜

ロシア正教会の聖歌が日本であまり歌われていいない要因のひとつに、楽譜が手に入りにくいということがあると思います。このページでは、比較的入手しやすい楽譜を紹介していきます。


恵雅堂出版「近代ロシア聖歌集」

折田真樹・林 正人 編

出版譜ではおそらく日本で唯一の、ロシア正教会の聖歌だけを集めた曲集です。6人の作曲家による12作品が収録されています。また、20ページ以上の詳細な解説が掲載されていて、日本語で手に入る情報としても貴重な一冊です。まずはロシア正教会聖歌を概観してみたい方におすすめです。

この楽譜について詳しく見る


Musica Russicaの出版譜

http://www.musicarussica.com/ (英語)

ロシアの合唱作品の楽譜、CD、書籍等を専門に取り扱っている、米国の出版社です。時代は中世から現代まで、ジャンルも聖歌だけでなく、かなり幅広く取り扱われています。

多くの楽譜がピースで販売されていて、価格は2ドル程度からです。版面のプレビューがあり、中身を確認してから購入できます。郵送だけでなく、ダウンロードで購入できる楽譜もあります。

歌詞には、RussicaTM Transliteration System というローマ字を使用した独自の表記が用いられています。よくあるローマ字だけの書き換えでは表現できない、ロシア語や教会スラヴ語の特徴的な発音も的確に表現された、たいへん優れたシステムです。また、発音ガイドのCDも販売されていて、これには “License to Copy” が含まれているので、歌い手の人数分のコピーが可能です。

単語検索の他、時代やジャンル、テーマ、編成など、様々な検索フィルターが用意されています。面白いものでは「ロシア聖歌を歌ってみたいけれど、うちには低音が出るバスがいないから…」という合唱団のために、「No Low Bass」という検索項目もあります。
Sheet Music Pieces | Musica Russica
http://www.musicarussica.com/sheet_music_pieces


Orthodox Sacred Music Reference Library の無料配布

https://www.orthodoxchoral.org/en/home (英語)
https://www.orthodoxchoral.ru/ru/home (ロシア語)

米国 The Russian Choral Heritage Foundation が公開している、ロシア正教会聖歌のアーカイブプロジェクトのWebサイトです。無料会員登録すると、パブリックドメインの楽譜を、PDFでダウンロードすることができます。

作品番号も整備されており、なるべく原典に近い楽譜を配布するポリシーであることから、リファレンスとしても最適なWebサイトです。ただ、このサイトで配布されている楽譜には、アルト記号やテノール記号が使われているものもあって、演奏にそのまま使うのは難しいこともあります。


Ym & Haru Studio の楽譜

本サイトで配布している楽譜です。キリル文字のみで歌詞を記載した楽譜と、ひらがな/カタカナを用いた独自方式で読み方ガイドをつけた楽譜の、2種類を配布しています(カナ付き楽譜の公開は2021年5月頃を予定)。詳しくは、「無料楽譜ダウンロード」ページをご覧ください。